歴史のある屋根塗装

日本の建築においてどのような屋根材が伝統的に用いられてきて、屋根塗装は行われていたのでしょうか。ここで少し見ていきたいと思います。 一般の住宅や農家など、特に庶民の住宅に多く見られた屋根は茅葺(かやぶき)屋根でした。茅葺とはススキなどを束にしたものを屋根に敷き詰めて屋根材とするもので、歴史は長く縄文時代の竪穴式住居は茅葺屋根であった可能性が指摘されるほどです。 また檜皮葺という屋根も用いられてきました。これは字の通り檜の樹皮を剥いで一定の大きさにしたものを屋根に敷いていくもので、現在でも一部の寺社建築に用いられており、目にすることもできます。 異常の屋根材は、現在限られた場所でしか目にすることはできないですが、一方こちらも伝統的に用いられてきた瓦屋根は、今も多くの住宅で使用されています。 いずれの場合も地のままで用いられる屋根材であり、屋根材を保護する為に屋根塗装が行われるといったことはありませんでした。 日本で住宅の屋根を塗装するようになるのは、明治時代以降になります。

日本で伝統的に用いられてきた屋根材は屋根塗装を必要としない物が主流でした。茅葺や檜皮葺などはその特性上その上から塗装を施すのは困難ですし、陶器である瓦はそのままで水に強いのでわざわざ塗装を施す必要はありませんでした。 一方で主にトタンなど金属の板を用いた屋根は、塗装を施すことは必要不可欠な作業です。金属製の屋根は軽く加工もしやすいという特性はあるものの、金属である以上錆びるので塗膜で保護をしなければならないからです。 現在、新築の住宅においては伝統的な瓦屋根より、アスファルトシングルや金属の板を用いた屋根が増えています。これは瓦に比べて価格を低く抑える事が出来るということと、大地震への備えという側面もあります。瓦はどうしても屋根が重くなってしまい、地震の際に倒壊しやすくなるためです。 こうした事情から、屋根塗装への需要は今後も増えていくと予測されます。